2018年01月03日

『プライム・トーク〜地域の魅力再発見スペシャル〜』♪

【番 組 名】  プライム・トーク〜地域の魅力再発見スペシャル〜
【放送日時】 平成30年1月3日(水)18:00〜18:55
【出 演 者】  濱田亜弥、高山真貴(ほっとこうち)
【提 供 社】  ほっとこうち、高知ケーブルテレビ


2009年から7年余りにわたって放送してきた『プライム・トーク』の新春特別番組第2弾!今回はこれまで番組に出演していただいた195名のゲストの中から、愛する故郷で起業し、地域の活性化、地域雇用の創出に尽力している3人のニューリーダーに集まっていただき、地域の“いま”と“これから”について座談会形式で熱く語っていただきました。



ゲストは仁淀川町から、茶農家の株式会社「ビバ沢渡」代表取締役、岸本憲明さん!

prime-1.jpg大工として働いていた頃、祖父母が暮らす仁淀川町沢渡地区で過疎・高齢化のため、お茶の栽培や秋葉祭りの継続が難しくなっていると聞き、仁淀川町へ移住!祖父の茶畑を引き継いで特産の沢渡茶を生産するほか、加工商品の企画販売も手掛け、大好きな仁淀川町に雇用の場を増やそうと奮闘しています。また2018年3月17日にはお茶のスイーツや地元料理を提供するカフェ「茶農家の店 あすなろ」をオープン予定。地域の活性化を図ると共に、町外からの誘客にも力を入れていきます。

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2人目は室戸市から「土佐備長炭窯元 炭玄」代表、黒岩辰徳さん!

prime-2.jpg地質調査会社を経て地元・室戸市の海洋深層水加工会社へ。その後「室戸の若者が働ける場をつくりたい!」との思いから地場産業である土佐備長炭づくりを学び、2007年に「炭玄」を設立!多くの仲間とともに、伝統の土佐備長炭づくりに取り組んでいます。また2016年5月には高知市追手筋に室戸の新鮮な魚を提供する「路傍酒場 玄〜kuro〜」を、2017年9月には室戸市に「吉良川魚処 玄〜kuro〜」をオープンし、地域の雇用創出を図ると共に、室戸の素晴らしさを広く伝えています。

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3人目は土佐清水市から「ウェルカムジョン万カンパニー」代表取締役、田中慎太郎さん!

prime-3.jpg家業を手伝いながらボランティア団体「ウェルカムジョン万の会」の活動に従事。2010年に宗田節を使った商品《だしが良くでる宗田節》を販売する「ウェルカムジョン万カンパニー」を設立して代表に就任し、宗田節を使った商品のほか、ジョン万次郎グッズなどの販売を手がけています。また地元・土佐清水青年会議所の会長としても活躍。飲食店「土佐清水ワールド」を手がける「株式会社ワールド・ワン」と提携して、土佐清水市の“食の魅力”を全国に発信する活動も行なっています。




【 地域の“いま” 】

高知県をはじめ日本全体が抱える課題といえるのが「少子高齢化」です。農業・漁業・林業など、地域を支える一次産業の後継者がいないと言われますが実際のところはどうなんでしょうか?


黒岩さん
 土佐備長炭づくりは室戸市の伝統産業ですが、自分が修業に入った今から12年前には炭焼職人の高齢化が進みつつありました。当時自分は20歳代でしたが次に若かったのが50歳代の方。中堅となる30歳代、40歳代の年齢層がぽっかりと空いていたんです。その後、2年間の修業を終えて27歳で独立すると「自分も炭焼に挑戦してみたい」と訪ねてくる若者が増えてきました。そんな若者たちを何とか雇用できないかと、事業規模を大きくしたり、事業の一部を少し変えてみたりと知恵をしぼって、これまでに全部で11人を雇用!今ではそのうち5人が独立して「炭玄」の近くに窯を構えています。同じ志を持った仲間が増えるのは嬉しいですね。


─ 黒岩さんの活動が実を結び、2014年には高知県が《備長炭生産量全国一》に!前年までの和歌山県を抜いて51年ぶりに全国一となりました。「愛する地元・室戸市に若者が働ける場をつくりたい」と願った黒岩さんの一途な思いが、伝統産業である土佐備長炭づくりの技術継承を守り、生産量全国一奪還の原動力になったのです。


田中さん
 漁師町である土佐清水市でも後継者不足などから漁業従事者が減っています。それによってメジカの漁獲量も減少して宗田節の生産量も減少傾向に。しかしそんな中、平成29年度からは5カ年計画の「土佐清水メジカ産業再生プロジェクト」がスタートしました。新たな拠点施設に2,000トン級の大規模な冷凍保管庫を整備し、メジカの安定確保を図るなどの取り組みが始まっています。こうした支援をいただく一方で、自分たちに出来ることとして、宗田節のメニューを味わえる飲食店めぐり「宗田節ロードスタンプラリー」の取り組みを開始しました。歴史ある土佐清水市の節産業にもっと興味を持ってもらいたいですね。


─ 近年低迷していた土佐清水市の節産業ですが、2013年を最後に4年連続で中止となっていた宗田節の産地入札即売会が2018年春に再開されることが決定!また飲食店「土佐清水ワールド」との提携もあって、いま清水の食材が大きな注目を集めています。田中さんたちの活動によって土佐清水市の地場産業が再び脚光を浴び、地域雇用の創出に繋がることを願っています。


岸本さん
 仁淀川町で専業茶農家になって7年になりますが自分が感じるのは「後継者不足」という表現とは少し違うもの。お茶の栽培を引き継ぎたいという若者はいるのですがそこには「生活が出来るのであれば」という注釈が付きます。やはり専業茶農家として収入を確保するのは並大抵のことではないのです。そんなこともあって自分は茶農家として十分に生活できるように、生産したお茶の販路を開拓したり、沢渡茶の周知PRに力を入れてきました。そんな姿を見て、自分と一緒に働きたいと田野町から移住してきて今一緒にやっているスタッフがいます。地域の仕事には、産業としての魅力はもちろん、一緒に仕事をする人の魅力も必要ではないでしょうか?


─ “高知一の茶どころ”として知られる仁淀川町では茶農家の高齢化が顕著で、耕作放棄地が増えているそうです。そんな中、沢渡茶のブランド化を推し進め、沢渡茶を使った加工商品を製造・販売してきた岸本さんの姿に憧れを抱いている若者は多いと思います。産業としての魅力だけでなく、一緒に仕事をする人の魅力も必要では?という意見には大きく頷かされますね。


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【 地域の“これから” 】

皆さんが実践されているのが“地域の宝”とも言うべき、その土地の特産品を使って地域の魅力を広く発信し、またそれを地域雇用の創出にも活かすこと。それぞれの活動の中で少しずつ明るい話題も出てきたそうですね?


田中さん
 飲食店「土佐清水ワールド」「幡多バル」を全国展開している「株式会社ワールド・ワン」さんとの連携によって、食材を発送している地元業者にたくさんの良い効果が出ています。売上が増えるという“収入面”の効果だけでなく、自分が取り扱っている食材で全国の方が喜んでくれているという“仕事のやり甲斐”という効果、これは本当に大きいです!また「ワールド・ワン」さんは「他にこんな食材はないか?」と要求も出してくれますし、「清水の食材はワールド・ワンだけでなく、他にも繋いでいかないといけない。折角いいものが多いんだから」とも言ってくれます。この連携を機に、土佐清水市で起業してみようと思う若者が出てきてくれると嬉しいですね。


─ 土佐清水市と「ワールド・ワン」との出会いは2012年。青年会議所の繋がりから「ワールド・ワン」の河野社長をはじめとする方々が土佐清水市を訪れたことに遡ります。地元食材の美味しさに触れたことはもちろんですが、土佐清水市のことを熱く語る地元の方々の“若いピュアな気持ち”が強く印象に残り、既存店舗での「土佐清水フェア」開催→大成功→絆の強化→「土佐清水ワールド」開店へと繋がったんだとか。どんなビジネスも人と人との信頼関係なんですね。


岸本さん
 実は茶農家を始めた頃から「沢渡地区の美しい風景を多くの方に見てもらいたい」という思いがありました。そのために、これまで沢渡茶をPRし、「茶大福」や「ゼリー」「パンナコッタ」など加工商品もつくってきましたが、そんなお茶のスイーツや地元食材を使った料理を召し上がっていただける飲食店「茶農家の店あすなろ」を2018年3月17日にオープンします!国道33号沿いの旧ドライブイン跡地に建設していて、ダム湖畔を眺めたり、対岸には滝が見えるなど“インスタ映えスポット”もあります。またお茶を使ったスムージーやワッフル、山菜や茶葉の天ぷらなど定食も準備しています。皆様ぜひ仁淀川町にお越しください♪


─ 飲食店を始めるにあたって周りからは「高知市内に作った方がいいんじゃない?」という声もあったそうですが、岸本さんは仁淀川町への出店にこだわりました。店名は、沢渡地区の茶農家たちが地域活性化を探るためにかつて組織した「あすなろの会」に由来しているそうで、先人の思いも継いでいきたいという気持ちが込められています。大好きな仁淀川町に雇用の場を創出し、町外からの誘客も図る岸本さんのビッグチャレンジを応援しましょう!


黒岩さん
 地元の水産会社から倉庫や取引先を受け継ぎ、2017年7月に「炭玄 鮮魚部」を本格始動させました。毎朝セリに参加してキンメダイなど室戸の新鮮な魚介を調達し、高知市をはじめ、備長炭の取引先である東京や大阪などの飲食店にも売り込んでいます。鮮魚販売への参入には、室戸の魚を売り込むという目的と共に、働きたい若者の受け皿を拡大するという目的もあり、実際に2018年4月には1名の採用が決まっています。《土佐清水の魚》や《須崎の魚》のように《室戸の魚》もブランド化していきたいですし、今後も地域の資源を生かして事業の拡大、雇用の拡大を図り、地元のために出来ることを精一杯していきたいですね。


─ 現在、高知市「路傍酒場 玄〜kuro〜」と、室戸市「吉良川魚処 玄〜kuro〜」の2店舗を経営している黒岩さん。お店には連日多くのお客さんが詰めかけ、室戸の美味しい魚に舌鼓を打ってくれているそうです。今から10年前にたった一人で立ち上げた「炭玄」は多くの仲間を巻き込み、製炭から飲食店経営、さらには鮮魚販売業へと事業を拡大しています。「室戸の資源を生かし、雇用をつくる」という黒岩さんのブレない姿勢に拍手!!


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【 地域をさらに盛り上げていくために 】

それぞれの地域で、その土地ならではの事業を起こし、地域の魅力を広く発信している皆さん。今後それぞれの地域をさらに盛り上げるための“決意表明”として、番組の最後に今後の夢や目標について語っていただきました。

岸本さん
 沢渡茶を知ってもらうためにこれまでいろんなところへ出かけて販売に力を入れてきましたが、仁淀川町に「茶農家の店あすなろ」が出来ることもあり、今年はもう一度原点に返って“お茶づくり”に力を入れたいと思っています。ですので出来るだけ沢渡にいて、お店に来てくれるお客様と交流出来たらなと考えています。これからは沢渡に来てもらうことに力を注ぎたいですね。



黒岩さん
 実は今やりたいことが4つくらいあります!例えば、室戸までわざわざ来てもらえるような仕組みをつくったり、他には「炭玄 鮮魚部」として高知市内や県外に店舗を持つこともしたいです。これまでは室戸の魚を業務用として発送してきましたが、今後はお客様との会話を通じて室戸のことをもっと知ってもらい、わざわざ室戸まで足を運んでもらえればホントに最高ですね。



田中さん
 「土佐清水ワールド」のお蔭で土佐清水市を知ってもらう機会が増えました。その中で、土佐清水に来てくれる方に宗田節工場を見学してもらったり、土佐清水の人たちと交流してもらったりするような環境をつくっていければと思っています。あともう一つの目標は、地元産の宗田節を、ジョン万次郎ゆかりの地・米国フェアヘブンで売りたい。これは必ずやりたいと思います!




この番組での共演を通じてすっかり意気投合した3人。今年2月には黒岩さん、岸本さんが土佐清水市を訪ねて、田中さんをはじめとする土佐清水市の方たちと酒を酌み交わすことを約束。3月には岸本さんがオープンする、仁淀川町の「茶農家の店あすなろ」に田中さん、黒岩さんが駆け付ける予定だそうです。

地域のキーパーソンたちが交流することで今後さらに何か新しいことが起きそうな予感♪高知の元気なニューリーダーたちの熱い思いが、それぞれの地域を、高知県を、そして日本を元気にしてくれそうです。『プライム・トーク』も皆さんのご活躍をお祈りしています!!


★ 岸本さん、黒岩さん、田中さんの熱いトークは下記のページでもお聞きいただけます。
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今回お話しいただいた3人だけでなく、高知県内には自分たちが住む地域を盛り上げ、地域の特産品を多くの人に届けようと奮闘している方がたくさんいらっしゃいます。これからも地方は様々な課題に直面することと思いますが、高知が誇る“人の力”、“人と人とのつながりの強さ”で高知の元気を全国へ発信していきたいですね。

『プライム・トーク〜地域の魅力再発見スペシャル〜』、ではまた次の機会にお会いしましょう!



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2017年01月03日

『プライム・トーク〜夢の続きスペシャル〜』 を振り返って♪

【番 組 名】  プライム・トーク〜夢の続きスペシャル〜
【放送日時】 平成29年1月3日(火)18:00〜18:55
【出 演 者】  濱田亜弥、高山真貴(ほっとこうち)
【提 供 社】  ほっとこうち、高知ケーブルテレビ


2009年から7年余りにわたって放送してきた『プライム・トーク』の新春特別番組は、これまでに出演していただいた195人のゲストの中から3人をお迎えして、あの日語っていただいた夢の“続き”をお話しいただく内容でした。



お1人目のゲストは、2009年6月に出演していただいた片岡百合さん!

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独学で身につけたホームページ制作の知識を武器に、2006年「合同会社プレビジョン」を設立し、多くの企業のホームページを手掛けていた片岡さん。当時はこんなBIGな夢を語ってくださいました ── 。

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私、これから「世界一のベビーシューズ・メーカー」を目指しているんですよ♪
昔の育児日記を開いたときに、924グラムという未熟児で産まれてきた長女がやっと歩けるまでに育ってきた頃「売っている靴が大きすぎて履いて外へ行けない!誰か靴を何とかしてくれ〜!」と書いてあるのを見つけて「分かった。私が何とかする!」と思ったのがきっかけです。
自分が使命感を持って出来る仕事は何だろう?と考えていた頃だったので「よし、これはやるしかない!」と決めたんです。

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ご出演当時はベビーシューズづくりに着手したばかりで試作段階だったそうですが、その後、夢に向かってひた走った片岡さん。高知県内には靴づくりを学べる専門学校がなかったので、義肢装具・整形外科靴製造「バイタルフス高知」に製作を依頼。育児サークルや子育てイベント等に顔を出して足のサイズが10〜11センチの赤ちゃん約50人のサンプルを集め、理想の靴の木型をつくって自らデザインも考えました。
そして 2011年「チョーチ・チョーチ ベビーシューズ」として通信販売サイトを開設。
現在は10、11、12センチの可愛いベビーシューズを多数取り扱っています。

片岡さんが手がけるベビーシューズの特徴は・・・
■ 軽い!  ■ 柔らかい!  ■ 歩きやすい!

片足で40〜45グラムの軽さで、伸縮性・吸湿発散性をもった革を使用し、厚くなりすぎず適切な屈曲性のあるソール素材と製作方法を採用。だから赤ちゃんが楽しみながらスイスイ歩いてくれるんです。またシンプルだけど上品なデザインは、パパ・ママ世代だけでなく、おじいちゃん・おばあちゃん世代にも大人気!生まれて最初に履かせる“ファーストシューズ”は、サイズが合わなくなっても大切な思い出として残しておく人が多いそうですよ。

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片岡さんは徹底的にこだわったこのベビーシューズをモナコ公室に献上♪
2014年末に誕生した双子のジャック公子、ガブリエラ公女に、フランス語のメッセージを添えて贈りました。ベビーシューズを受け取っていただいたのは確認できたものの、本当に履いてくれるのかしら?そんな思いを抱いていた2015年末、モナコ公室の公式Facebookページにアップされた動画の中に、チョーチ・チョーチのベビーシューズを履いているガブリエラ公女の姿が映し出されました!その姿を見た瞬間、驚きと感激でパニックになったという片岡さんですが「チョーチ・チョーチ ベビーシューズ」のこだわりがモナコ公室に認められた瞬間でもあったわけですね。

《 モナコ公室 公式Facebookページに投稿された動画 》
 https://www.facebook.com/palaismonaco/videos/1152977491381455/
 (※1分43秒すぎにはアップで撮られたベビーシューズの映像が!)


最後に片岡さんの“夢の続き”を伺いました。

「私の仕事は靴販売業ではなく、愛情伝達業です!」と語る片岡さん。
地球の宝物とも言えるベビーたちが最初に履くシューズには徹底的にこだわりたい!
「ベビーたちへの愛情がたっぷり詰まった、凄くいいベビーシューズと言えば何?」と聞かれたときに、国内外を問わずいろんな方が「それは日本のチョーチ・チョーチじゃないの?」と言ってくれるように、これからもベビーとママに寄り添ったベビーシューズづくりをしていきたいです。とお話しいただきました。

ゆりっちの溢れんばかりの愛情をしっかり受け止めましたよ。
これからも「チョーチ・チョーチ ベビーシューズ」から目が離せませんね♪


★ 片岡百合さんの“夢の続きトーク”は下記のページでもお聞きいただけます。
mp3.gif 夢の続きスペシャル  片岡百合さん(2017/01/03)



お2人目のゲストは、2011年4月に出演していただいた田中康宏さん!

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学校を卒業したあと、父親が創業した豆腐製造会社「タナカショク」に就職し、その後独立して「株式会社ECクリエート」を設立。当時は、宅配弁当「すまいる弁当」と、公立高校2校の学校食堂を経営していた田中さん。当時は今後の夢についてこのように語ってくださいました ── 。

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早く夢に到達したい。夢を実現したい。今はそのためのステップを踏んでいるので、やはり“美味しいお豆腐、作りたての感動するお豆腐”を食べさせられる店を作りたいと思いますね♪そのときに初めて「よくやった!」と自分に言えるかもしれませんね。

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『プライム・トーク』に出演いただいた後、高知市一宮に弁当工場を移転し、生協さんの指定工場として夕食宅配事業に取り組んでいる田中さん。“美味しい豆腐のお店”という夢は一時封印して、弁当事業に力を入れてきましたが「株式会社ECクリエート」設立から10年という節目の年に自らの夢を実現!2015年12月17日、高知城のほど近く、土佐藩家老・五藤家のお屋敷を改装して
「豆腐と湯葉 土佐文化の店 大名」をオープンしました!
穏やかな時が流れるこの場所で四季折々に趣をかえる庭園を望みながら、こだわりの豆腐と土佐料理を堪能できるのです。夢の実現まで10年かかったということですが、こんな素敵なロケーション、こんな歴史ある建物に出会った訳ですからタイミング的にはベストだったんでしょうね。

《 豆腐と湯葉 土佐文化の店 大名 》
【住  所】 高知市本町4-1-42(Tel.088-872-0102)
【営業時間】 17:00〜22:00(現在は夜のみ営業)
【定 休 日】 年中無休
【メニュー】 豆腐会席4コース、カツオ・ウツボなど土佐名物ほか、ご宴会も


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オープンから1年が経ち、できたての豆腐と製法にこだわった湯葉が堪能できる店としてすっかり有名になった「大名」ですが、いま高知の豆腐好きの心を躍らせているのが、2月末までの期間限定メニュー「煌き」の中の一品《とろける大名豆腐》
天然にがりを使ってつくったこだわりの豆腐を、秘伝の水で炊くと、あら不思議!豆腐が溶けてふわふわ食感の新感覚に。その“ふわふわ豆腐”を、ポン酢ではなく、醤油でもなく、塩でいただくのが大名流。繊細な豆腐本来の味を是非ご賞味ください♪
また豆腐が溶けだした煮汁にごはんを入れて作る《雑炊》がこれまた絶品!人によってはこちらがメインと言う方もいらっしゃるほどの美味しさなんだそうです。うわっ今すぐ食べたい!!!


最後に田中さんの“夢の続き”を伺いました。

今いちばんの夢は「大名というブランドを作り上げたい!」ということ。
高知城のほど近く、雰囲気のあるお屋敷をお借りしたからには、県内外の皆さんに五藤家のお宅をご覧いただきながら、できたての豆腐と湯葉を堪能してもらいたい。今年3月からは「志国高知幕末維新博」も始まり、多くの観光客が高知市中心部にいらっしゃいます。それまでにはお昼の営業も始めて、さらには豆乳を使ったスウィーツも提供したい。高知にギラギラの陽射しが照りつける頃には「大名」自慢の《豆乳アイス》が食べられるかもしれません。楽しみですね〜♪

そして 2〜3年後の夢が「工場を併設した豆腐料理店を出したい!」ということ。
出来れば「タナカショク」とコラボして、“出来たばかりの豆腐を直売する店舗” と “出来たばかりの豆腐が食べられる飲食店” を出し、訪れるお客様に 豆腐の製造工程を見学していただけるような、そんな構想を抱いているそうです。

田中さんの夢はどこまでも広がっています。
本場・京都にも負けない美味しい豆腐・湯葉を、これからも作って行ってくださいね♪


★ 田中康宏さんの“夢の続きトーク”は下記のページでもお聞きいただけます。
mp3.gif 夢の続きスペシャル  田中康宏さん(2017/01/03)



3人目のゲストは、2014年12月に出演していただいた松田高政さん!

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「株式会社こうち暮らしの楽校」の代表取締役であり、食の6次産業化プロデューサーとしても活躍されている松田さん。番組ではこれまでに手がけてきた加工品についてや、高知で頑張っているたくさんの生産者さんをご紹介いただきましたが、その中で今後の夢についてこのように語ってくださいました ── 。

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生産者の方は作るのに一生懸命で売る方に手が回らないので、生産品を評価してくださる方に繋いでいきたいんですが、行く行くはご自身がキチッとターゲットを決めて、作っているものの良さを自己PRできるような、そんなPRの能力も備えてもらいたいので、ただ単に人を繋げていくだけではなくて、人材の育成もしていきたいです。

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『プライム・トーク』ご出演時には、松田さんが開発に関わった『きびなごフィレ』『飲むジュレ』、いの町本川の『手箱きじ』を紹介してくださいましたが、その後も松田さんは様々な商品開発に携わってきました。

例えば、高知県産品の販路開拓や拡大を図る「高知家のうまいもの大賞2017」で大賞に選ばれた いの町「利休」『けずり芋 荒けずり』!てんさい糖を使った甘さ控えめの芋菓子でパリパリとした食感が人気の一品です。大賞獲得の一報が入ったときには「利休」の國澤さんや、いの町商工会の皆さんと喜び合ったそうですよ。

また黒潮町佐賀地域の新鮮サバを使ったご飯の友『鯖ねえ』の開発にも携わりました。
県の6次産業化の仕事で2年かけて開発したそうで、地元の大敷網で水揚げされたサバに、シメジ・柚子・玉ねぎ・ピーナッツを入れ、味噌とニンニク・ゴマ油・ラー油で仕上げた、ご飯にぴったりのおかず味噌。現在、温泉宿泊施設「土佐佐賀温泉こぶしのさと」で販売しています。ご飯の友としてだけでなく、チャーハンや炒め物の調味料にもなる優れもの!是非一度ご賞味ください。

さらに飲食サービスでは香南市吉川地区でちりめんじゃこの製造販売をしている「土佐角弘海産」とのコラボで始めた『ワンコインのっけ放題 セルフちりめん丼』が人気!土曜日11時〜14時のみの営業で多いときには100人が行列をつくるそうです。お茶碗にご飯をよそって、乾燥具合を変えた3種類(生どろめがあるときは4種類!)のちりめんじゃこをのっけ放題、どろめ汁までついて、これでワンコイン500円♪これは足を運ぶ価値ありです!

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▲ 写真左から『けずり芋 荒けずり』、『鯖ねえ』、『土佐角弘海産のちりめん丼』

また松田さんは、高知の1次事業者と、2次・3次事業者がコラボして開発した商品を全国に発信するプロジェクト「にっぽんの宝物 コラボグランプリ高知」の実行委員長も務めています。こちらは事業者本人が商品についてPRしていくもので、昨年11月には第5回の大会が開催されました。
◎ グランプリ ・・・・ おかざき農園「ドライトマト リサコンデ」
◎ 準グランプリ ・・・ 豆匠庵「食べる豆乳 soymake」
◎ 準グランプリ ・・・ ドルチェかがみ「やぎミルクジェラート」 でした!


過去5回の大会をとおして感じるのは事業者さんたちのレベルアップ!
プレゼンの仕方、試食の見せ方、提案の方法が回を追うごとに上達しているそうで、自らが作っているものの良さを自己PRするという目的が一定達成できていると手応えを感じているそうです。もともと素材(食材)の良さには定評のある高知県、加工技術とプレゼン能力が身につけば鬼に金棒ですよね♪


最後に松田さんの“夢の続き”を伺いました。

これまでずっと高知県の食材・加工品の販路開拓・拡大を行なってきた松田さんですが、対海外という視点で考えた場合、高知県のものだけでは全てのものが揃わなかったり、時期的に無かったりすることがあるので「高知県で足りないものは他県から補うことをしていきたい!」とお話しいただきました。全国でわずか10人しかいないという【食の6次産業化プロデューサー LEVEL5】である松田さんのもとには、県外からも仕事の依頼が多数来るそうで、今後は県外の生産者さんとも積極的に繋がって、ALL JAPANで海外へ打って出たいと考えているそうです。
例えば、高知のメロンと岡山の桃、山梨のぶどうを一緒に提案し、地域毎に気候風土が違う多様性をPRしていけば、海外からの引き合いもきっと増えることでしょう。

松田さんの話を聞いていると、何だか心がワクワクしてきますよね。
この分野のトップランナーとして、ご自身の活躍はもちろん、後進の育成にも尽力してくださることでしょう。どうぞよろしくお願いします!!


★ 松田高政さんの“夢の続きトーク”は下記のページでもお聞きいただけます。
mp3.gif 夢の続きスペシャル  松田高政さん(2017/01/03)



今回3人の方に“夢の続き”を伺って、夢見ることの大切さ、夢を叶える力強さを感じました。

ドイツの詩人、ゲーテはこんな言葉を残しています。
■ あなたにできること、あるいはできると夢見ていることがあれば、今すぐ始めなさい。
  向こう見ずは天才であり、力であり、魔法です。 さあ、今すぐ始めなさい。


2017年は始まったばかり。あなたの夢はいったい何ですか?
『プライム・トーク〜夢の続きスペシャル〜』、ではまた次の機会にお会いしましょう!



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2016年12月28日

『プライム・トーク〜夢の続きスペシャル〜』 ゲスト決定!

【番 組 名】  プライム・トーク〜夢の続きスペシャル〜
【放送日時】 平成29年1月3日(火)18:00〜18:55
【出 演 者】  濱田亜弥、高山真貴(ほっとこうち)
【提 供 社】  ほっとこうち、高知ケーブルテレビ

2016年9月まで7年余りにわたって放送してきた『プライム・トーク』が新春特別番組となって帰ってきます!番組に出演していただいた195人のゲストの中から3人をお迎えし、あの日語っていただいた夢の“続き”をお話しいただきます。

今回お迎えするゲストはこの方々!

170103-1.jpeg ■ 片岡百合さん
 (チョーチ・チョーチ ベビーシューズ 代表)


 《 夢 》
 世界一のベビーシューズメーカーになる!!



■ 田中康宏さん170103-2.jpeg
(株式会社ECクリエート代表取締役)

《 夢 》
作りたての感動する豆腐が食べられる店をつくる!!



170103-3.jpeg ■ 松田高政さん
 (株式会社こうち暮らしの楽校 代表取締役)


 《 夢 》
 未来の高知を担う、食の6次産業化のプロを育成する!!




ゲストの皆さんの “夢の続き” をどうぞお楽しみに!!



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2016年12月14日

《 特報 》 『 プライム・トーク 』 特別番組放送決定!

『プライム・トーク〜夢の続きスペシャル〜』放送決定!

2016年9月まで7年余りにわたって放送してきた『プライム・トーク』が新春特別番組となって帰ってきます!番組に出演していただいた195人のゲストの中から3人をお迎えし、あの日語っていただいた夢の“続き”をお話しいただきます。
ご案内はフリーアナウンサーの濱田亜弥さん と ほっとこうちの高山真貴さんです。

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新春特別番組『プライム・トーク〜夢の続きスペシャル〜』
2017年1月3日(火) 18:00〜18:55 放送!どうぞお楽しみに♪


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2016年09月30日

濱田雅代さんの2週目!

前週に続いて「有限会社ファイン」代表、濱田雅代さんをお迎えしました! かわいい

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いの町天王南で「みなみ薬局」を経営している濱田さん。
仕事柄、健康にとても気を付けているかと思いきや、実はご自分のことには無頓着で
気を付けているのは「毎日三食とることぐらい」と語ってくださいました。

ただ発酵食品である《ヨーグルト》《甘酒》、
また抗酸化作用のある《ココア》《豆乳》《くるみ》《アーモンド》《トマトジュース》
毎日必ず摂るようにしているとのこと。お蔭で健康そのもの gumba.gif なんだそうですよ。

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また「みなみ薬局」では、高血圧、高脂血症、糖尿病などの
生活習慣病の改善に役立つ健康食品も販売しています。

砂糖・乳製品・卵を使っていないお菓子や、
コレステロール・ゼロのマヨネーズなど、様々な商品がある中、
番組内でオススメいただいたのが《やし糖》(ココナッツシュガー)!! yashi.gif

糖類や甘味料を選ぶ際に「GI値」を気にする方もいらっしゃると思います。
この「GI値」とは、食べ物が体の中に入ったときに、
どのくらいの速度で血糖値を上昇させるかを指数化したものですが、
《やし糖》「低GI食品」として知られ、血糖値を緩やかに上げることから、
糖尿病の改善・予防が期待される食品です。 good.gif


《 参 考 》
  人間の体にはインスリンという血糖値を下げるホルモンがあり、
  血糖値が急激に上がってしまうと、脳は血糖値を早く下げようと、
  インスリンを過剰に分泌させる指令を出します。
  このように、急激に、過剰にインスリンを分泌させていると、すい臓に負担がかかり、
  やがてインスリンがうまく分泌できなくなって、血糖値の調節ができなくなります。
  これが、みなさんご存知の糖尿病なのです。



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また「みなみ薬局」では、食事や栄養の上手な活用だけでなく、
生活の中に “香り”(アロマ)を取り入れる提案もしています。

日本における認知症アロマセラピーのパイオニア的存在である
鳥取大学の浦上克哉教授の研究によりますと、
アロマオイルは認知症の要望・改善に効果があるとされています。
匂いの刺激は鼻腔の奥にある嗅細胞から脳へと直接伝わります。
これにより、嗅覚と連動している前頭葉や海馬の血流が改善して活性化され、
それが認知症の予防・改善に役立つことが研究で明らかになっています。

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浦上教授が研究したアロマ療法では、
ローズマリー、レモン、ラベンダー、オレンジの4種類の香りがいいんだとか。
「みなみ薬局」では、そんな4種のアロマを最適な割合で配合した商品を販売。
香りの体験も出来ますので興味のある方は是非一度お立ち寄りください。 ongaeshi.gif


music1A.png  濱田さんからのリクエスト曲  music2A.png

UCCD-1250 [2009]-Universal.jpg ♪ 星の世界 / 村治佳織
 UCCD-1250(Universal Music)


 学生時代には「室内ギターアンサンブル部」に在籍し、
 クラシックギターを弾いていたという濱田さん。 
 最近では演奏する機会もなくなったそうですが
 この曲を聞くとリラックスできるそうです。(2009年)

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続いて、今年からスタートした《健康サポート薬局》の制度について伺いました。

厚生労働省では、現在の薬局を患者本位のかかりつけ薬局に再編しようと、
2015年に「患者のための薬局ビジョン」を策定し、
2016年から薬局の機能を評価した《健康サポート薬局》の制度を始めました。 kira.gif

この《健康サポート薬局》は、従来の薬局の機能に加えて、
地域にお住まいの方々の健康意識を高めることや、
健康寿命を延ばすことに貢献できる薬局とされ、
具体的には、処方箋がなくても購入できる一般医薬品や健康食品などを
安全に、適正に使用するための助言をすることが求められています。
また健康の保持・増進に関する相談を積極的に受けたり、
必要に応じて医療機関の受診を勧めることも必要とされています。

従来は、○○内科を受診して近くのA薬局で薬をもらい、
××眼科で診てもらったら近くのB薬局で薬をもらう
ことが一般的でしたが、
これからは、ご自分が飲む薬のすべてを知ってもらって、
薬はもちろん、健康に関するあらゆる相談に乗ってもらう ── 、
そんな「かかりつけ薬局」「かかりつけ薬剤師」を考える時代です。
専門的な知識を持ち、どんなことも気軽に相談できる薬局を見つけてくださいね yeah.gif

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最後に濱田さんの今後の目標を伺ったところ、
■ 処方箋を持っていなくても気軽に立ち寄れる薬局にしたい!
■ 地域の方々のセルフメディケーションに貢献したい!
  とお答えいただきました。

「みなみ薬局」には、薬剤師だけでなく、登録販売者も在籍しているので、
◎ 薬の専門家が揃っている強みを地域の方にもっと気軽に有効に利用していただくため、
  薬局からの情報提供にも力を入れていきたい。
◎ 地域の方々と、いま以上に仲良くなれるように、
  地域の方々のセルフメディケーションに貢献できるよう努力をしていきたい。
と語ってくださいました。 hakushu.gif

濱田さん、地域の皆さんの生活に寄り添っていける薬局として、
これからも地域の方々の健康をサポートして行ってくださいね! heart.gif

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2009年6月の番組スタートから7年4カ月にわたって放送してきた
『プライム・トーク』ですが、今週放送の382回目をもって最終回となりました。
これまで番組に出演してくださった195人のゲストの皆様、
そしてこの番組にお付き合いいただいたリスナーの皆様、本当に有難うございました。
出演者をはじめ、番組スタッフ一同、厚く感謝申し上げます。

次週からは、高知で活躍している素敵な女性をゲストに迎える新番組がスタート!
番組タイトルは・・・『Myスタイル すっぴんトーク』です!!
ご案内は、10月から「ほっとこうち」の三代目編集長となる下村三和さんと、
元おもてなし勤王党・瓦版屋おりょう こと、山アはるかさんです。

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キラキラと輝く女性ゲストに、仕事やプライベートのことをお話しいただくほか、
ゲストの方が思い描く “美しい女性・憧れの女性像” も語っていただきます。
新番組『Myスタイル すっぴんトーク』にも是非お付き合いください。 pinokio.gifalice.gif


posted by hisix at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 編集後記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする