2014年10月10日

“季節の移ろいを表現する”松岡幹幸さん!

10月10日のゲストは、和菓子店【 松鶴堂 】三代目、松岡幹幸さん 手(チョキ)

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松岡幹幸さん 高岡郡四万十町出身の34歳。
  四国霊場第37番札所・岩本寺の門前にある和菓子店【松鶴堂】の三代目として生まれ、
  大阪の辻製菓専門学校を卒業したあとは、京都の老舗京菓子司【末富】で修業!
  その後、地元に戻って家業に入り、四季折々の風情ある和菓子を製作する一方で
  “和菓子を身近に感じてもらうイベント”にも参加するなど和菓子をPRしています。

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【松鶴堂】は、1954年(昭和29年)に創業し、今年でちょうど60周年!
屋号は、松岡さんの祖父である初代店主・松岡鶴馬さんの名前から
「松」と「鶴」をとって命名されたそうです。

その【松鶴堂】の三代目として生まれた松岡さんが和菓子に興味を持ったきっかけは、
実家にあった《京菓子読本》という和菓子の本!

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これは京都の老舗京菓子司【末富】のご主人・山口富蔵さんがまとめた本で、
和菓子の持つ独特の美しさを感じられる芸術書であり、
その作り方を教えてくれる教科書でもある、まさに“和菓子のバイブル”!
松岡さんもこの本にすっかり魅了され、和菓子作りの道を目指すことになります。sakura.gif

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その後、大阪の辻製菓専門学校に進んだ松岡さん。
担当の和菓子の先生が、以前【末富】で修業をしていたという縁で紹介を受け、
子どもの頃からの憧れであった【末富】で修業できることになったそうです。

ここで老舗京菓子司【末富】について少しご紹介!
ご主人の山口富蔵さんは和菓子業界では大変有名な方で、
和菓子職人で唯一、NHK番組『プロフェッショル 仕事の流儀』に出演した菓匠。heart.gif
その山口さんが当主を務める【末富】は、
「西の末富、東の虎屋」と言われるほどの名店で、
全国から和菓子店の息子さんが集まって修業しているという大変有名なお店なのです。

修業時代は、電話番から接客、餡たき、菓子づくりまで、
厳しく、そして温かく見守っていただいたそうで、
ご主人からは、
 ── 日々、感性を磨きなさい。
 いろんなことに注意を払って、いろんなものに興味を持って、
 それが菓子づくりに生きてくる。

という言葉をいただいたんだとか。

この修業時代が、和菓子職人・松岡さんの原点であり、
これから過ごしていく日々のベースとなっていくのでしょうね。

松岡さんは【末富】で5年間修業したのち、地元に戻って家業に入り、
現在は【松鶴堂】の三代目として生菓子を中心に製作しています。


≪ 松鶴堂 ≫ 高岡郡四万十町茂串町3-10 [TEL] 0880-22-0265
[高岡郡四万十町茂串町3-10]


music1.png 松岡さんからのリクエスト曲 music2.png

tenki.jpg ♪ 天気読み / 小沢健二

 TODT-3073(東芝EMI)

 松岡さんが中学生の頃によく聞いていたという楽曲で、
 この曲を聞くと、尊敬していた社会科の先生のことを
 思い出すんだそうです。旅行好きの先生だったとか。
 オザケン、やっぱり最高です!!(1993年)

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【松鶴堂】で販売している商品は、
「鮎のかほり」「小室の浜」「仁井田米」といった窪川ゆかりの名前が付いたものや
「三度栗」「さくら貝」といった弘法大師の七不思議伝説にまつわるものまで様々!
その中で最も歴史が古いのが「鮎のかほり」です。
商品のしおりには、初代店主の鶴馬さんと親交があった 溝渕増巳・元高知県知事さんの句、
" 渓流に 青葉の映えて 鮎の飛ぶ " が書かれており、
地元の方々からは「鮎もなか」と呼ばれて人気です。

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▲ 松鶴堂店舗(写真左端)、鮎のかほり(上段左)、仁井田米(上段右)、
  霧まがき(下段左)、三度栗(下段右)、さくら貝(右端)。どれも美味しそう♪


ちなみに岩本寺に伝わる《 弘法大師の七不思議伝説 》とは?
[1] 大師の霊力で7回も花を咲かせ、3回も実るようになった栗の木「三度栗」
[2] 大師が使い古した筆を植えたところ、筆にそっくりな草が生えたという「筆草」
[3] 磯の貝が花びらになったという「桜貝」
[4] 大師が娘の血を吸った蛭の口を封じた「口無し蛭」
[5] 人々がけがをしないように巻き貝の尖った部分を大師が除かれた「尻無し貝」
[6] 難産の女性を見つけた大師が桜の木で加持して安産させた「子安桜」
[7] 盗難で困っていた庄屋のために大師が盗難よけの祈念をした「戸たてずの庄屋」

いやー、勉強になりました ha-i.gif

和菓子は、ただ食べて美味しい、ただお腹を満たすだけのものではなく、
その云われや背景を知ることで歴史を知ることができるもの。
松岡さんは「五感でなく、六感で味わってもらいたい!」と語ってくださいました。

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松岡さんが仕事をするうえで常に意識していることは、
■ 季節の移ろいに注意を払うこと!

例えば、茶の湯に使う代表的な菓子のひとつに《きんとん》がありますが、
秋にはこの《きんとん》を使って 紅葉 momiji.gif を表現します。

まず9月には「初もみじ」などの名でが多いものを作ります。
それが、10月、11月と紅葉が進むにつれて、黄色を多くし、
木枯らしが吹く頃になると、あずき色を入れて季節を表現するんだそうです。
和菓子って本当に繊細なんですね。kira.gif

修業先の【末富】のご主人からは、
── 和菓子は、遅れず、先走らず、時の兆しを映しなさい。
と教えられてきたそうで、四季折々の季節感を大切にしているそうです。
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京都の老舗【末富】の流れを汲む松岡さんの菓子は、お茶席 cha.gif から声が掛かることも多く、
地元・四万十町だけでなく、高知市内まで生菓子を配達することも多いとか。
和菓子に真っ直ぐに向き合う姿が多くの方から支持されているんですね。egao.gif

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次週は、松岡さんのプライベートや、今後の夢について迫るほか、
今年ブラジル brazil.gif で開催したという《和菓子教室》についても語っていただきます。
次週もお楽しみに♪ peace.gif


posted by hisix at 11:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 編集後記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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