■ 嶋崎裕也さん 高知市生まれ、兵庫県淡路市育ちの36歳。
幼い頃からクルマが大好きで、7歳の頃に自動車の開発者になることを決意!
大学院の修士課程を修了後、大手自動車メーカーに就職し、
エンジンやシャシーの研究開発や開発テストドライバーとして活躍します。
同じ頃、父親の故郷である須崎市で《葉にんにくのぬた》と出会い、
その美味しさに感動して、これを県外にも広めたいと自ら起業することを決意!
葉にんにくの栽培から、それを使った《ぬた》の製造販売まで手掛けています。
幼い頃からミニカーをはじめとする自動車のおもちゃが大好きで、
7歳の頃には「将来、自動車の開発者になる!」と決意したという嶋崎さん。
高校、大学と理数工学系の勉強に取り組み、高校では生徒会活動や物理部の部長を経験!
大学では自動車同好会を立ち上げたり、レーシングスクールに通うなど、
自動車メーカーに就職して開発エンジニアになるための準備を着々と進めます。
大学院の修士課程を修了後は、念願叶って大手自動車メーカー に就職。
入社直後には組織統括のセクションに配属され、
開発の進捗管理のほか、モーターショー対応や広報業務などを2年間担当します。
その後、自らが希望する職種への異動を願い出て、開発テストドライバーに!
操縦安定性能開発スタッフとして、シャシー、ボディ、サスペンションの開発に携わったあと、
技術エンジニアとして、次世代エンジンの研究開発を手がけました。
嶋崎さんのものづくりの原点は自動車メーカー時代にあったんですね♪
一方で、2007年のお正月、お父さまの故郷である須崎市浦ノ内のご実家で、
お祖母さまが手づくりした《葉にんにくのぬた》と運命の出会いを果たします
県外ではお目にかかったことのない “緑色のスライムのようなぬた” を
ブリの刺身に付けて食べたところ、まさに 衝撃の美味しさ!!
一気に30切れほど食べちゃったそうですよ。
その半年後、お盆の時期に須崎へ帰省したときに、
また《葉にんにくのぬた》を食べたい!と思って、お祖母さまにリクエストしたところ、
返ってきたのは「ぬたは冬にしか出来んぞね。」という言葉。 ガーン!
『 あーそうなんだ、葉にんにくは冬にしかとれないから《ぬた》も冬限定なんだ。
でも、その美味しい《ぬた》が一年中食べられたらどんなにいいだろう。
どこにも売っていないのなら、自分で作っちゃえばいいんじゃね?』
ということで、嶋崎さんが培ってきた “ものづくり精神” に火 が付き、
《葉にんにくのぬた》の通年量産化計画がスタートしたのでした。
嶋崎さんからのリクエスト曲
♪ I miss you 〜時を越えて〜 / MISIA + DCT
BVCS-29908(BMGファンハウス)
大学時代に、大好きなドライブのBGMとして、
よくレンタルCDを借りていたという嶋崎さん。
この曲は、清々しく、心が晴れるような楽曲で
TOP3に入るほどのお気に入りだそうです。(2001年)
「株式会社アースエイド」は、浦ノ内湾の西奥にあたる須崎市浦ノ内西分に会社があります。
「アースエイド」という会社名には3つの意味が込められているんだとか。
@ アース(Earth)には「大地」、エイド(Aid)には「恵み」という意味があるので、
そのものズバリ!「大地の恵み」に対する感謝の思い。
A アース(Earth)には「自然」、エイド(Aid)には「支え合う」という意味もあり、
2つを合わせて「自然との共存共栄」を意識して事業活動をするという思い。
B 漢字で表すと、アース(Earth)は「土」、エイド(Aid)は「佐」(たすける)となり、
両方を合わせると「土佐」!!高知に根差した企業としての思い。
嶋崎さんの熱い思いがたっぷり詰まった「株式会社アースエイド」なのです♪
葉にんにくの栽培や《ぬた》の製造販売には、嶋崎さんのこだわりがいっぱい!!
原料となる葉にんにくは、当初、農家さんから仕入れる予定だったそうですが、
■ 当時、まとまった量を生産している農家さんがいなかったこと
■ 各農家さんが栽培している葉にんにくが様々で、味にムラがあったこと
から、自ら栽培することを決意!
浦ノ内周辺の耕作放棄地を開拓し、5年間かけて栽培技術を高めて行ったそうです。
葉にんにくの栽培でこだわったのは次の3点。
@ 全国から18種の葉にんにくを取り寄せ、最適な品種を選抜しました!
A 無農薬栽培にこだわり、有機JAS生産者資格を取得しました!
B 輸送時間短縮のため、加工場の周囲600メートル圏内に畑を配置しました!
実は葉にんにくは鮮度の維持が難しい作物で、
収穫から加工までの時間が長くなるほど劣化していくんだとか。
ですので、畑から加工場までの物理的な距離が短ければ短いほど、
鮮度の高いまま加工できるんだそうですよ。
その意味では「株式会社アースエイド」の農園配置はまさに理想形と言えそうですね。
また《葉にんにくのぬた》の製造販売に関しては次の3点にこだわっています。
@ 原材料の葉にんにくは自社農園の有機栽培品を使用しています!
A 着色料、保存料、化学調味料は加工時不使用としています!
B ビタミンやポリフェノールを壊さないように非加熱で加工しています!
さらに《葉にんにくのぬた》を通年量産するために、
冬に収穫した葉にんにくを冷凍保存する技術に磨きをかけ、原料粉砕技術を高め、
パッケージ化技術を駆使して、全国に通用する商品を作り上げました!
自らの理想とする《ぬた》を作るため、あらゆる知識を詰め込み、
寝る間を惜しんで研究・改良を進めた嶋崎さんの “ものづくり精神” に脱帽です!
嶋崎さんの思いがいっぱい詰まった『葉にんにくのたれ』は、
高知県内の下記店舗で取り扱っています。ぜひ一度お試しあれ!
● サンシャイン全店 ● バリューノア、バリューかがみの、バリューあけぼの
● 末広ショッピングセンター ● しまんとハマヤ ● エースワン各店
● 高知龍馬空港1F売店 アグリファーム高知、2F ビッグサン
● 土佐せれくとしょっぷ てんこす ● かわうその里すさき
● レストパークいの ● ゆういんぐ四万十 ● 炭火焼さんとう etc
嶋崎さんが仕事をするうえで常に意識していることは、
■ 問題課題の真因を追求し、常にコト・モノの本質を見抜けるように!
■ マネジメントに関しては、“部分最適” ではなく、“全体最適” になるように!
と答えていただきました
事業を進めていると、日々小さな課題が生じ、それを一つ一つ乗り越えて行くのですが、
そもそも、そういった課題が出てくる原因は何だろう?と考え、
出来る限り抜本的に解決できるように “真因” を追求するのが嶋崎さん流!
一つの事象のみを捉えて対応するのではなく、
類似の問題が再発しないよう、その根本にある原因を探っています。
またマネジメントに関しては、
農産、製造、販売の各部門で “部分最適” を目指すのではなく、
全体をトータルで見たときに最適となるよう “全体最適” を目指しています。
葉にんにくの有機栽培(1次産業)、ぬたの加工製造(2次産業)、
商品の販売(3次産業)を合わせた[6次産業化]をマルチにこなす嶋崎さん。
勉強熱心で計画的な部分と、
トライアンドエラーを繰り返しながら前進する情熱的な部分を併せ持ち、
この先もいろんな方向に事業が展開されていきそうです。
高知のみんなも応援していますよ、 葉にんにくスター!!
次週は、嶋崎さんのプライベートや、今後の夢について迫るほか、
嶋崎さんが感じている “高知の素晴らしい食文化” についても語っていただきます。
どうぞお楽しみに!